いち早く異常を検知して火災を予防
技術の進歩とともに、取り扱う物の変化することで、火災リスクの多様化も進んでいます。
異常の発見が遅れると、甚大な被害が生じる可能性がある一方で、省人化が進む中で建物管理に従事する人手は減少傾向にあります。
光ファイバー温度監視とサーモグラフィカメラは、火災発生リスクのある場所に対して設置することで、早期に温度異常を検知することができるシステムです。遠隔から常時監視することで、建物管理の負担軽減にもつながります。
光ファイバー温度分布監視装置(DTS)
光ファイバー温度分布監視(DTS)は、光ファイバ自身が温度センサーとなり、長距離の温度分布を連続的に測定します。温度分布をリアルタイムで測定することによって、温度異常を早期に検知することが出来ます。
光ファイバーに入射したレーザーパルスで発生する後方散乱光のうち、温度感受性に差のある2種類のラマン散乱光を利用して、温度監視を行います。

特長
- 光ファイバー自体がセンサーとなり、距離的にも時間的にも切れ目なく連続した温度監視が可能なシステムです。
- 光ファイバーセンサーは、最大50kmまで監視できます。
- 光ファイバーセンサーの選択により、最大300℃まで監視可能です。
- センサーの最小分解能は最小1mで、詳細な温度変化を計測し、温度異常や火災の箇所を特定できます。
- 温度情報を光で検出しているため、電気的なノイズの影響を受けません。
- 高温・多湿・粉じん・腐食性ガスにも強く、設置場所を選びません。
設置イメージ

温度監視イメージ

サーマルカメラ
サーモグラフィカメラは、対象物の温度を測定することによって異常の早期発見を可能にします。
対象物から放射される赤外線を捉えてその赤外線を温度に換算することで、温度監視を行います。赤外線とは、可視光線よりも波長が長い光の一種で、熱を持つ物体は赤外線を放出しています。

特長
- 物体温度による面の監視で、異常温度をいち早く検知して通知します。
- 画素(ピクセル)ごとに温度監視することで、温度情報を画像として捉えることができます。
- 物体温度を可視化するため、温度異常や火災の発生地点を特定できます。
- ライブ映像・録画映像の確認が可能です。
設置イメージ

温度監視イメージ
