ヤマトプロテック株式会社

泡消火薬剤サンプリング検査

泡消火薬剤は、点検基準および点検要領により毎年の機器点検が義務付けられています。

泡消火薬剤サンプリングキット

泡消火薬剤の検査を正確に実施するため、検査用の薬剤を入れる専用容器「泡消火剤サンプリングキット」をご活用ください。

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サンプリング検査の目的

「泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令」(昭和50年12月9日 自治省令第26号)によって製造、設置された泡消火薬剤の経年に伴う性能劣化を総合的に判断することを目的に実施しています。

試験項目および試験方法

当社で実施している泡消火薬剤のサンプリング検査の試験項目、試験方法、判定基準は下表の通りです。

スクロールできます
試験項目たん白泡消火薬剤(範囲)合成界面活性剤泡消火薬剤(範囲)水成膜泡消火薬剤(範囲)
物性試験比重検定申請値±0.02検定申請値±0.02検定申請値±0.02
粘度検定申請値±30%検定申請値±30%検定申請値±30%
水素イオン濃度(pH)○(6.0~7.5)○(6.5~8.5)○(6.0~8.5)
沈殿量○(0.1%以下)○(0.1%以下)○(0.1%以下)
性能試験発泡倍率○(6倍以上)○(6倍以上)○(5倍以上)
25%還元時間○(1分以上)○(1分以上)○(1分以上)
水成膜試験

各泡消火薬剤 表面張力は0.03N/m以下とする。

想定される不具合

当社で実施している試験項目および、異常が発生していた際に想定される不具合は以下の通りです。一つの項目でも異常が確認された場合、必要な消火性能が劣化している可能性があります。不合格の場合は総合点検結果の分布等に「×」を記載し、早急に泡消火薬剤の交換をしてください。

分類試験項目想定される不具合
性状比重水などの異物混入や成分消失(蒸発や分解など)により変化します。変動した場合、泡消火薬剤の適切な混合濃度が得られず、十分な消火性能が得られない恐れがあります。
粘度
水素イオン濃度(pH)水などの異物混入や成分の分解などにより変化します。変動した場合、タンクや配管を腐食する恐れがあります。
沈殿量薬剤の変質により沈殿物が生じる場合があります。沈殿物がオリフィス等に詰まることにより、泡消火薬剤の適切な混合濃度が得られず、十分な消火性能が得られない恐れがあります。
性能発泡倍率泡消火薬剤の発泡性能を評価する項目であり、異常が見られる場合、必要な発泡量が得られず、十分な消火性能が得られない恐れがあります。
25%還元時間
水成膜試験低下している場合、十分な消火性能が得られない恐れがあります。
お見積もり、ご提案依頼などお待ちしております。