環境問題も防災の一環として据えているヤマトプロテックでは、「やるべきことから、やる」のフレーズとともに日々の研究・開発を進めています。環境に配慮した消火器・消火設備の製品化、ISO9001・ISO14001取得をはじめ、 平成10年にリサイクルセンターを建設し、不用消火器の回収・解体・処分を行ってきました。平成21年には環境大臣から廃棄物処理法に基づく広域認定を取得し、リサイクルを行う環境を整備しました。 今では、10型消火器の質量比で100%のリサイクル率を達成し、全ての粉末(ABC)消火器において、エコマークを取得しています。
環境問題がグローバル・テーマとしてクローズアップされ、関心が高まっている事は改めて言うまでもありません。例えば温暖化、オゾン層の破壊、熱帯雨林の減少、 酸性雨など多くの要因がリストアップされ、また日常生活に隣接する問題としてはゴミ処理に伴うダイオキシン問題、水質汚濁などさまざまなメディアが伝え、 そうしたことへの速やかな対応・配慮が求められています。 環境をトータルに捉え「防災問題は環境問題」と位置付け、環境問題に取組んでまいります。 取組みにおける企業精神を具現化するコンセプトは「環境4R」を基本に、「やるべきことから、やっていこう」を合い言葉として<始動の勇気>-いわゆる積極行動を起こすことで活力を生み出し、各ポジションにおいてBetter(ベター)なことから実現させ、Bestの達成に向けて進んでいます。
この「環境4R」を基本にした独自の社内基準を設けて製品作りをおこなうとともに、その製品を“ECO-YAMATO” (環境貢献型商品)として発売いたします。
たとえば、地球温暖化係数ゼロの窒素(N2)ガスの 使用、ダイオキシン対策として、消火器銘板素材は塩化ビニルを廃止、この精神を反映した製品開発は今まさに進行形です。 社員一人一人が環境問題をさらに深く認識し、省資源・ 省エネルギーに努めながら「火の安心を、つくろう。」をしつづけるための企業活動を進展させていきます。
ヤマトプロテックグループは、「火の安心を、つくろう。」をスローガンに基本の防災事業とともに環境をトータルに捉え「防災問題は環境問題」と位置付け、以下の方針により社員一人一人が環境問題をさらに深く認識し社員一丸 となり環境マネジメントシステムを構築し実効ある環境保全活動に積極的に取り組んでいきます。
環境関係法規の遵守・環境に関する法令や条例及び協定並びに当社が同意するそのほかの要求事項などを遵守し、公害・汚染の予防に努める。
「環境4Rを推進し」環境保全に努める・ヤマトプロテックグループのすべての事業活動における環境への影響を評価し、その低減を目指すことにより環境保全に努める。
環境保全活動の継続と推進・環境目的・目標を具体的に定め随時必要に応じて目的目標を見直し、そのプログラムを設定して環境保全活動を推進させるとともに、内部環境監査を実施し自主的に環境管理システムの維持向上に努める。
環境保全活動啓蒙の推進・社員一人一人が環境保全に対する意識を深め、具体的行動を行っていく ために啓蒙活動を推進する。
社内外への公開・上記のことがらをヤマトプロテック環境方針とし、社内はもとより社外に広く公開し、 理解を得るとともに協力を求める。
「エコマーク」とは?
財団法人日本環境協会が1989年から実施している事業で、環境保全に役立つと認められる商品に「エコマーク」を付けることで、環境から見た商品の情報を提供し、環境にやさしく暮らしたいと願う消費者が商品を選択しやすいようにすることを目的としています。 ヤマトプロテックでは、(一財)日本環境協会が認定するエコマーク付消火器を発売しております。環境の為の対応は 「あたりまえ」という取り組みの結果、2004年1月エコマークの取得は全粉末(ABC)消火器に及びました。 お客様に当社の考えをおしつけるのではなく、お客様に多様な選択肢を与えることが、エコ商品の普及を促し環境への貢献がより果たせるものと考えております。 これにとどまらず、さらなるリサイクル率の向上、ゼロエミッション化に取り組んで参ります。
エコマーク取得のメリット
グリーン購入の目安となる
グリーン購入法は、環境配慮製品として選択された商品を国や自治体が率先して購入する 法律です。多くのエコマーク商品類型の認定基準は、グリーン購入法特定調達物品の「判断 の基準」に対応しているため、製品を選ぶ際には、エコマークが一つの参考とされます。
官庁、ISO14000取得事業者などに、お勧めいたします。
ヤマトのエコマーク付消火器は、『グリーン購入法の適合品』です。
ヤマトプロテックでは、新規開発商品は順次、ノンアスベストのパッキンへの切り換えを行っております。 また2005年9月以降、従来アスベストを使用してきた機器につきましては、ノンアスベストに切り換えを行いました。 当社製品における現在のアスベストの使用・不使用状況は下記の通りです。
※当社製品におきましては、2005年9月以降、アスベスト(石綿)は使用しておりません。
2005年8月までアスベストを使用していた対象製品
消火設備の種類 | 機器名 | 型式名 | 使用箇所 | 使用時期 |
---|---|---|---|---|
泡消火設備 | プレッシャープロポーショ ナータンク(横型) | YPP-N200 ~N10000 |
フランジパッキン | 2005年8月まで |
(貯蔵用)タンク | AT-2~20 | マンホール蓋パッキン | 2005年8月まで | |
ポンププロポーショナー 混合器 |
APP-1500 ~12000 |
ユニオン継手パッキン | 2005年8月まで | |
泡移動式 | YPP-50/180 | 蓋フランジパッキン/ ユニオン継手パッキン |
2005年8月まで | |
YPP-160 | ユニオン継手パッキン | 2005年8月まで | ||
エアーフォームチャンバー (固定タンク用) |
YFC-750E ~1900E |
天蓋パッキン | 2005年8月まで | |
YFC-750N ~1900N |
天蓋パッキン | 2005年8月まで | ||
200K/650K/ 1000K |
天蓋パッキン | 2005年8月まで | ||
エアーフォームチャンバー (浮き屋根式タンク用) |
YFFC-200/350 | 天蓋パッキン | 2005年8月まで | |
不活性ガス 消火設備 |
噴射ヘッド | 15T | 封板パッキン | 2005年8月まで |
簡易自動 消火装置 |
簡易自動消火装置 | 全 | サーミスタ取付部 パッキン |
2005年8月まで |
厨房用自動消火装置 | YSG-160/200 | 感知器取付部パッキン | 2005年8月まで | |
水・泡消火設備 | 湿式流水検知装置 | YKV/YKV-D/ YKV-N/YNKV |
カバー取付部/ 排水弁接続部 |
2005年8月まで |
湿式流水検知装置 | SV | カバー取付部ユニオン 継手/圧力スイッチの ベローズ接続部/防水 グランド部 |
2005年8月まで | |
予作動式流水検知装置 | YPV6/YPV62/ YPV63 |
カバー取付部ユニオン 継手/Y型ストレーナー/ 圧力スイッチのベローズ 接続部/防水グランド部 |
2005年8月まで |
PFOSおよびPFOS類につきましては、現在、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)締約国会議の下部組織である残留性有機汚染物質評価委員会(POPRC)におきまして、世界的に製造・販売が制限されています。 本件に関する当社製品のPFOSおよびPFOS類の含有・対応状況については下記資料をご参照ください。
PFOSに関する資料
非PFOS消火器の新発売について