ホテル・デパート・劇場・ドーム・イベントホールや地下街など、高天井で開放的なアトリウム空間を火災から守るのが 「放水型スプリンクラー設備」です。高天井の側壁要所に設置した放水型ヘッドが防護空間を広範囲に カバーし、火災感知などとの連動によって、総合的な防火体制をつくるインテリジェント防災システムです。
感知器が火災を感知すると制御部が作動し、強力な放水によって短時間で消火します。
放水機構開発の技術革新は年々進歩し、まさに放水進化論と言ってもいい性能向上を実現しています。



スプリンクラーヘッドの種別
閉鎖型ヘッド | 開放型ヘッド | 放水型ヘッド | |||
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感熱部のあるヘッド | 感熱部のないヘッド 放水圧力0.1MPa以上かつ放水量80L/min以上 | ![]() 放水量5L/min・㎡(指定可燃物を貯蔵し、または取り扱う部分にあっては10L/min・㎡)以上 | |||
標準型ヘッド | 側壁型ヘッド | ||||
軸心を中心とした円上に分散するヘッド | 軸心を中心とした半円上に分散するヘッド 放水圧力0.1MPa以上かつ放水量80L/min以上 | ||||
1種 | 2種 | 小区画型ヘッド | |||
![]() 有効散水半径は2.6m以上 放水圧力0.1MPa以上かつ放水量80L/min以上 | ![]() 有効散水半径は2.3m 放水圧力0.1MPa以上かつ放水量80L/min以上 主な用途は感知用ヘッド | ![]() 有効散水半径は2.6m以下かつ13㎡以下 放水圧力0.1MPa以上かつ放水量50L/min以上 散水角度が大きい |
スプリンクラー設備の種類
放水型ヘッド等スプリンクラー
感知器が火災を感知すると制御部が作動し、放水型ヘッドから強力な放射によって短時間で消火します。ホテル、デパート、劇場など高天井で開放的なアトリウム空間に設置されます。

放水型等を用いるスプリンクラー設備の基準と評価
- スプリンクラー設備の新しい基準として、平成8年8月に「放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー設備の設置維持に関する技術上の基準の細目を定める告示」(消防庁告示第6号)が出され平成9年4月1日から施行されています。
- 放水型ヘッドなどスプリンクラー設備に関わる運用方針として、平成8年9月に「放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー設備の設置維持に関する技術上の基準の運用について」(消防予第175号)が通知されています。
- 放水型ヘッド等によるスプリンクラー設備は、機能・性能や設置される放火対象物の高天井部への設置状況などによって評価されます。評価は、基準への適合性によって「1号評価」「2号評価」とに分けられます。
1号評価


2号評価

