消防法10条に規定された危険物製造所・貯蔵所・取扱所などの危険物施設での火災を消火するための設備です。主としてたん白泡消火薬剤が設置されます。
エアフォームチャンバーは、引火性液体貯蔵タンクの上部に固定して取り付け、火災の際にタンク内の液体表面に泡消火薬剤を放出させて消火する固定泡放出口です。
泡モニターは、石油・石油化学プラント等の岸壁・桟橋・船舶および陸上の当該危険物施設を有効に包含して消火活動を行う固定式消火装置です。火災発生時には、現場から離れたところからの遠隔操作で、大量の泡消火薬剤を放射して消火にあたります。防護対象物に対して俯仰・旋回を円滑に行うことで、効果的に泡を放射できるように設計配置します。操作方法は、電動式・油圧式・空気圧式があり、これらは遠隔操作ができると同時に手動操作もできますから、大変便利です。
SSI方式(液面下泡放射方式)は、発泡器で発泡させた石油火災に対する消火能力の大きい泡を、石油タンクの底部側板に設けた放射口から圧入し、燃焼面に浮上させることで消火効率を上げる液面下発泡方式は、石油タンク火災の消火に大きな威力を発揮します。