消防用設備の配管にステンレス鋼鋼管(SUS管)を使用することで、配管の軽量・長寿命化が実現できます。

消防設備配管にSUS管を採用するメリット
1.耐用年数が長い
長寿命化により維持管理の手間とコストを削減。
配管種別 | SUS管 | SGP管 | STPG管 |
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耐用年数 | 40年 | 30年 | 30年 |
2.圧力損失が少なく、配管径のサイズダウンが可能
外径が同じサイズでも、肉厚の違いから内径はSUS管のほうが大きい。
配管種別 | SUS管(100Su) | STPG管(100A) |
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400L/min | 0.55m | 0.94m |
3.躯体構造物への荷重負荷の軽減化
躯体構造物への荷重が軽減されることで、建物への負担も軽減できます。
スクロールできます
配管種別 | SUS管(100Su) | SGP管(100A) | STPG管(100A) |
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比重 | 7.93 | 7.9 | 7.9 |
配管重量 | 5.59kg/m | 12.2kg/m | 16.0kg/m |
継手重量 | 1.49kg/m | 3.13kg/m | 4.12kg/m |
設備配管(4m) 継手1ヶ所 | 23.85kg | 51.93kg | 68.12kg |
設備荷重(4m) | 23.85kg(パイプ重量)+ 38.20kg(水重量)= 62.05kg/4m(設備重量) | 51.93kg(パイプ重量)+ 34.82kg(水重量)= 86.75kg/4m(設備重量) | 68.12kg(パイプ重量)+ 32.86kg(水重量)= 100.98kg/4m(設備重量) |
4.軽量な加工管による施工効率化
配管重量比較(例)
スクロールできます
SGP管を100とした場合 | 重量ダウンのポイント | |
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某ショッピングモール 放水型スプリンクラー設備 | ![]() | 口径 150A→125Su |
某工場 水噴霧設備 | ![]() | 口径 200A→150Su |
某複合施設 屋内消火栓・連結送水管 | ![]() | 屋内消火栓と連結送水管の配管を兼用 |
5.二酸化炭素排出量の大幅削減で環境にやさしい
配管を制作・加工する上で排出される二酸化炭素の排出量が21%~45%削減できます。
配管種別 | SUS管(100Su) | STPG管(100A) |
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二酸化炭素排出量 | 15.00 | 23.81 |
出典:(公社)空気調和・衛生工学会
地球環境に関する委員会発行の「地球環境における建築設備の課題」より引用