ヤマトプロテック株式会社

ゆるっとアウトドア防災術 「防災気象情報とハザードマップを読み解くコツ」 

 こんにちは。あんどうりすです。
 7月に入り、豪雨災害が気になる季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。今回は、2026年5月に大きく変わった気象庁の防災気象情報と、ハザードマップを楽しく読み解くコツをご紹介します。
 その前に少しご報告です。これまで「防災ガイド」という“ゆるめ”の肩書きで発信してきましたが、このたび少しだけ“かため”の「国立研究開発法人 防災科学技術研究所 客員研究員」の肩書きも加わりました。
とはいえ、活動内容はこれまで通りです。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

新しい防災気象情報の4つのポイント

 さて、本題の新しくなった防災気象情報ですが、変更の目的はシンプルです。
「いつ・誰が・どう動くのか」がピンとくればOKなので、下の4つのポイントをおさえてください。

①警戒レベルで「いつ逃げるか」が決まる
 「警戒レベル」は多くの災害で共通指標となりました。
レベル3は避難に時間がかかる人の避難開始、レベル4は危険な場所にいる全員が避難する段階(自宅に留まるも含む)です。「警報」や「危険」といった言葉で覚えるよりも、数字で覚える方が、とっさの時に迷いにくいです。レベル4ではすでに状況は悪化、レベル5は命の危険が迫る状態です。迷ったら早めに行動しましょう。

②急な危険は「速報」でつかむ
 線状降水帯など、危険度が急激に高まる現象は「気象防災速報」で発表されます。今まで以上に気象庁などから発表される速報に注目してください。

③外出先でも「キキクル」で確認
 災害が心配される時は、気象庁サイトの「キキクル(危険度分布)」ページを調べます。レベルごとの5段階の色分けで10分ごとに更新されます。「Yahoo!防災速報」などの民間の防災アプリに、キキクルが反映されている場合がありますので、チェックしてみてください。

④事前の行動計画が命を守る
 情報が分かりやすくなっても、「まだ大丈夫」と判断を先延ばしにする間に状況は悪化します。レベル3・4でどう動くかを、平時から決めておくことが重要です。

ハザードマップを楽しみながらチェック!

 避難行動を事前に決めるには、まずハザードマップの確認が重要です。
その前におすすめしたいのが、国土交通省の動画「きみの街にひそんでいる!気をつけ妖怪図鑑」です。
楽しい妖怪の演出の中に、水害リスクのポイントが分かりやすく盛り込まれています。ダウンロードできる妖怪カードで遊びながら学べるのも特徴です。
 水害リスクのイメージを動画で把握したら、国土交通省のハザードマップポータルサイトに自宅住所を入力してください。
自宅周辺のハザードマップを確認できます。
 ハザードマップが白く見える場所でも、排水管のゴミ詰まりによる浸水などの被害が発生することがあります。
「白い=安全」ではありませんので、ご注意くださいね。

きみの街にひそんでいる!気をつけ妖怪図鑑〜小学生編〜:https://youtu.be/SHwhbijr7eU?si=3HYo9A99w2kKdlJO
ハザードマップポータルサイト:https://disaportal.gsi.go.jp/

ハザードマップのポイントは、お寿司の合い言葉

 ハザードマップ確認時のポイントは「深くて長いイクラの寿司」の合い言葉です。

 マップの中に「イクラ」の様に赤い円が連なっているところがあります。このような特別な模様がある場所は、流れが早く木造家屋が倒壊したり、河岸侵食でマンションが崩落したりする場所でもあります。浸水の深さに関わらず自宅外への避難を検討します。
 次に、確認するのは「深さ」と「長さ」です。浸水深は、3m以上で2階床上に達する目安となり、建物によっては避難が必要になります。加えて見落としがちな浸水継続時間も重要で、長引けば生活は困難になり、地域外避難が求められる場合もあります。
 「深くて長いイクラの寿司」を合言葉に、「いつ・どこへ避難するか」を事前に決め、ハザードマップを見直してみてください。

■著者:あんどうりす
■初出:Y-MAGAZINE no.233(2026.7)
■サイト掲載:2026.7

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