当社は、環境負荷の低減と高い消火性能を両立したゼロフッ素合成界面活性剤泡消火薬剤「OF1(ゼロフッソワン)フォーム310」を新たに開発し、総務大臣による型式承認を取得しました。
開発の背景
PFAS(有機フッ素化合物)は、その一部が自然界で分解されにくく、環境や生態系、人体への悪影響が世界的に問題視されています。日本国内でも規制強化が進む中、従来のPFASを含有する泡消火薬剤の代替品の開発が急務となっていました。当社は、100年以上にわたる消火剤開発の知見を活かし、PFASを一切含まない次世代型泡消火薬剤を独自に開発。2025年12月、総務大臣による型式承認を取得し、正式な使用が可能になりました。

設置箇所と展開
今後の法令改正により、駐車場に設置する泡消火設備においては既存設備の構成機器の一部を活用したまま、ゼロフッ素合成界面活性剤泡消火薬剤への切替が可能となる見込みです。泡消火設備に欠かせない原液タンク、流水検知装置、感知用SPヘッド、フォームヘッド、一斉開放弁まで、自社グループで一貫した生産体制を整えています。さらに今後は、ゼロフッ素合成界面泡消火薬剤を採用した特定駐車場用泡消火設備の製品化に向け、開発を進めてまいります。

『OF1(ゼロフッソワン)フォーム310』の特長
特長1・・・環境や生態系、人体に優しい
特長2・・・ 高い消火性能
特長3 ・・・型式承認を取得
グッドデザイン賞受賞
「OF1(ゼロフッソワン)フォーム310」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2025年度グッドデザイン賞」を受賞しました。環境に配慮した設計と、高い消火能力を評価していただきました
