災害時の一斉帰宅は、交通機関の混雑・混乱を招くため、むやみな移動は避ける必要があります。オフィスで寝泊まりすることを考え、最低3日間は従業員が待機できるように企業備蓄をしておくことをおすすめします。また、普段から災害時の行動指針を全員で共有し、定期的な避難訓練を行っておきましょう。

①飛散を防ぐ照明を採用
蛍光灯が破裂するとガラスが飛び散って危険です。飛散の少ないプラスチック製LEDライトを選ぶか、飛散した場合に備えて踏み抜き防止スリッパなどを揃えておきましょう。
②棚は転倒防止対策を
高い棚(特にデスクまわりにあって危険なもの)には転倒防止の器具を取り付けましょう。
③救急・避難セットは定位置に
救急セットやヘルメットなどは、誰にでもわかる場所にまとめておきます。オフィスの規模によっては、フロアごとに設置するなどの対策を行いましょう。
④人数分以上の非常用トイレを
水道が止まることを想定し、人数分以上の非常用トイレを用意しておきましょう。不特定多数の人が利用することを考慮し、衛生面での対策も必須です。
⑤パソコン・機器の転倒防止
デスク上にあるパソコン、プリンターなどの機器は、転倒を防ぐジェルなどで対策を。
⑥停電時に使えるライト
電池式や手回し充電式のライトなど、停電時にも使える灯りの備えを。情報収集のためにラジオ付きのものがおすすめです。
⑦消火器・担架など
いざという時の初期消火や、けが人が出た場合に備え、わかりやすい場所に設置を。日頃から使い方も把握・練習しておきましょう。
⑧人数×110%×3日分の備蓄を
1人当たり、飲料水1日3リットル+非常食1日3食を3日分用意します。帰宅途中の方などを臨時に受け入れるためにも人数×110%の量が理想的です。毛布なども人数分を用意しましょう。