ヤマトプロテック株式会社

自動ハンダ付装置/二酸化炭素消火設備

設置対象物の概要

プリント基盤を自動でハンダ付する装置で、ハンダ付をする表面を洗浄してから熱風乾燥し、ハンダ槽でハンダ付をしたあと、プリント基盤を冷却する機械設備です。通常、排気ダクトが付いている装置は、幅3.5m×奥行1.1m×高さ1.7mの大きさで、前面は樹脂性の透明シールで覆われています。

設置対象物の火災危険

プリント基盤は連続して装置に搬送されてフラックス槽に浸漬し、熱風乾燥後、ハンダ溶融槽に漬けてハンダ付をしてから次の工程でゆっくりと冷却されます。フラックスの液が垂れていたり糸を引いた状態で移送されると、加熱部で着火してフラックス槽やハンダ槽に延焼することがあります。さらにプリント基盤が燃えながらコンベアーで移動すると、火災拡大の恐れがあります。しかし、火災発生箇所が限定されることで素早く対応でき、消火も比較的に容易ですので、再着火する可能性は少ないといえます。

局所消火設備の構成

二酸化炭素消火設備は消火剤貯蔵容器を制御盤、起動装置とともに格納庫に内蔵し、前面に表示灯、起動ボタンを付けた「ユニット装置」として構成されます。この「ユニット装置」を自動ハンダ付装置の本体部に取り付け、貯蔵容器と配管で接続します。装置の起動は熱感知器による自動起動方式としますが、押ボタンによる手動起動も可能です。

局所消火設備の設計基準

消火設備の設計はハンダ付装置の大きさで対応します。
たとえば容積が約3.0m3の装置の対象となる部分は、幅2.9m×奥行1.3m×高さ0.8mです。

  • 消火装置の位置
    消火装置ユニットはハンダ付装置の本体に取り付けます。
  • 噴射ヘッドの配置
    ハンダ槽の上面部を対象に消火剤を左右に放出できる構造の噴射ヘッドを、壁面に向けて2個取り付けます。
  • 消火剤量
    消火剤量は、開口部を考慮して自動ハンダ付装置の全長で算出し、覆いのある装置内は1m3について1kgの割合、開口部は1m2につき5kgの割合で算出します。
  • ハンダ付装置の操業時の周囲温度は約80℃〜90℃ありますので、それよりも若干高い感知温度を有する感知器2個を乾燥部の排気ダクト側に取り付けます。

自動ハンダ付装置の二酸化炭素消火設備システム構成例

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