法令改正のお知らせ

二酸化炭素消火設備の誤放出事故について

 

2020年12月から2021年4月にかけて、二酸化炭素消火設備に係る死亡事故が相次いで発生しました。

二酸化炭素消火設備の工事・メンテナンス及び、設備が設けられている付近の作業には十分注意してください。

 

  事故の概要  

 

●ホテル立体駐車場での事故

事故発生日:2020年12月22日

発生場所:愛知県名古屋市

被害:死者1名、負傷者10名

<内容>

ホテル宿泊者用立体駐車場のドライブシャフトの取替工事において、消火設備を操作したところ、噴出した二酸化炭素が立体駐車場及び建物地下1階に充満し、作業員及び建物内にいた施設従業員が被災したもの。

なお、火災の発生は確認されていない。

 

●ビル地下駐車場での事故

事故発生日:2021年1月23日

発生場所:東京都港区西新橋

被害:死者2名、負傷者1名

<内容>

地下2階駐車場のボンベ室で消火設備の点検を行っていたところ、作業手順を誤って、二酸化炭素ボンベから二酸化炭素が噴き出し、点検していた作業員及び同ビルの警備室にいた警備員計3名が被災したもの。

なお、火災の発生は確認されていない。

 

●マンション地下駐車場での事故

事故発生日:2021年4月15日

発生場所:東京都新宿区

被害:死者4名、負傷者2名

<内容>

マンション地下駐車場で、誤作動した消火設備から二酸化炭素ガスが噴出し、作業員が一時閉じ込められ、4人が搬送先の病院で死亡、1人が重体となったもの。

なお、火災の発生は確認されていない。

 

 

  主な注意事項  

 

二酸化炭素消火設備が設けられている付近で工事やメンテナンスを行う場合

①誤作動や誤放出を防ぐため、二酸化炭素消火設備を熟知した消防設備士(メーカーを推奨)を立ち会わせるなど、作業時の安全を確保する。

②関係者以外の人が立ち入らないように管理を徹底する。

 

防火管理者や自衛消防隊員、二酸化炭素消火設備設置場所の利用者等に対して

①二酸化炭素の人体に対する危険性

②設備の適正な取扱方法

③作動の際の対応や避難方法等

 

二酸化炭素消火設備の工事・メンテナンス時

①閉止弁を閉止する

②容器の操作銅管を外す

③起動ガス容器を取り外す

 

誤放出事故を防ぐためには、防災設備を熟知したプロの存在が必要です。

ヤマトプロテックは、法定点検と合わせて弊社独自の点検作業手順書に基づき、「予防の対策」と「備える対策」のための「安全・安心」をご提案します。

 

防災設備の点検等でお困りの方はこちらからお問い合わせください。