HFC-227ea(FM-200)
ピストンフロー式消火設備

オゾン層を破壊することからハロンの生産が全廃されたため、消火設備のガス薬剤(ハロン1301)ストックが無くなった後は補充できない状況となっています。HFC227ea(FM200)ピストンフロー式消火設備は、ハロン1301の代替消火設備として誕生。既存のハロン1301消火設備の配管を流用して換装できる、画期的なガス系消火設備です。

HFC-227ea(FM-200)ピストンフロー式消火設備

(財)日本消防設備安全センターの性能評定(評定番号:評22-027号)

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HFC-227ea(FM-200) ピストンフロー式消火設備の特長

  1. 特長01

    環境問題への対応と、人への安全性

    新ガス・HFC227ea(FM200)には、オゾン層を破壊する物質が含まれていません。また設計濃度が7~9%であるため、放出時に人が酸欠状態になる危険がありません。
    【HFC227eaは、医療用ガスとしても使用されています。】

  2. 特長02

    すみやかに消火、設備の被害を抑えます

    新ガス・HFC227ea(FM200)は、放射ヘッドからわずか10秒で放出し、火災の被害を最小限に抑えます。また、電気的に非電導性のガスであるため、コンピューターなどハイテク機器への影響も軽微です。

HFC-227ea(FM-200) ピストンフロー式消火設備導入のメリット

  • メリット1

    他のハロン代替消火設備に比べ
    貯蔵容器本数が少なくすむ

    ボンベ室をそのまま利用できる場合は、無駄なコストが掛かりません。(※圧力損失計算による確認が必要です)

  • メリット2

    他のハロン代替消火設備に比べ
    避圧口面積が小さい

    他のハロン代替消火設備と比較して、避圧口面積を小さくすることができます。

  • メリット3

    消火薬剤貯蔵容器室を
    防護区画から離れた場所に配置可能

    配管距離150mでも対応できるため、大型物件にも対応します。従来のHFC227ea(FM200)消火設備は配管距離が50m程度であったので、配管長による制約がありました。しかしピストンフロー式は150mの配管距離に対応できるため空間を有効活用でき、柔軟な部屋配置が可能です。

HFC-227ea(FM-200) ピストンフロー式消火設備導入の動作フロー

HFC-227ea(FM-200) ピストンフロー式消火設備導入の動作フロー

ピストンフロー式のリプレースと設計メリット

HFC-227ea((FM-200)ピストンフロー式のリプレース

HFC-227ea(FM-200)
ピストンフロー式
不活性ガス
配管の呼び厚さ Sch 40
条件により使用可能
Sch 80
全て取替えが必要
ハロンボンベ室の
使用
多くの場合、
使用可能
使用不可能

ピストンフロー式の設計メリット

従来の
HFC-227ea(FM200)
ピストンフロー式
平面距離 50m未満 150m
垂直距離 1〜2階まで 17階程度まで
(50m未満)

HFC227ea(FM200)ピストンフロー式とは

常に一定の圧力で消火薬剤を放射する新方式蓄圧式(HFC-227ea)の放射開始後に、消火薬剤貯蔵容器の内圧が低下した分を補充します。
別容器に貯蔵した窒素ガスを消火薬剤貯蔵容器に導入し、常に一定の圧力で消火薬剤を放射し続ける、新しい方式です。

従来品との違い

従来品

放射開始直後から貯蔵容器の内圧はだんだん低下していきます。

ピストンフロー式

薬剤放射開始後にサポート容器の容器弁を開放し、サポート容器からの窒素ガスを窒素導入口から貯蔵容器に導入して、放射中の貯蔵容器の内圧低下を緩和させます。
窒素導入口の直前には窒素ガスの導入量を調整するオリフィスを設け、放射中の貯蔵容器の内圧が20℃での貯蔵圧力(4.2MPa)を超えない一定の圧力に保つように調整します。

従来品との違い

※ HFC-227ea(FM-200)ピストンフロー式消火設備は、放出時に気体になるため、水系の消化設備が設置できない汚損や水損が苦手な場所、油火災や電気火災に適しています。

※ 主な用途:通信機械室、クリーンルーム、機械室・電気室、コンピューター室、美術館・博物館、データ処理室、非常用電源装置室。

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